2004.7.31〜8.1
安達太良山・杉田川


                       L.長谷川 尾藤(OB)



前日のんびりと東京を発ち、岳温泉からタクシーで駐車場へ。
台風の余波かかなり風が強い。時間があるので遊歩道を一周してくる。赤不動のユーモラスな顔が誰かに似ているようだ。(言わないヨ)
           
翌朝、風が強いのでテントを撤収しデポ。
遊歩道が遠藤ケ滝上の橋のところから入渓。すぐに滑が続く。ゴーロの中を水は穏やかに流れ、ブナの原生林の中を行く。

トイ上の長い滑がくの字形に懸かり、左からの支沢も滑滝で出会う。岩は赤茶けてフリクション抜群なので快適に越えていく。

この上も滑が続く。しばらくゴーロが続く。カワガラスが水の中から飛び出しちょっとビックリ。沢はゴルジュとなり、8メートルの滝が大きな釜を持って現れる。

右岸からへつり滝を直登、やさしい。いくつか小滝を越えると、10メートルぐらいの滝に出合う。右岸の落口に朽ちたはしごがあり、少々不安だが使う。(使わないともっと不安)

続く8メートルの滝は釜が大きく落ち口に行けないので、左岸の泥壁を登るが少々悪い。

続く5メートル滝は、左岸の一枚岩にルートをとる。上のほうにハーケンが一本打ってあり、フリーでも行けそうだったが、シュリンゲをつないで投げ縄、3回目に見事成功、ハーケンまでゴボウで登り落ち口へ(トシヨリはあるものすべて使うのダ)。でも少し反省。

10メートル3条滝は左岸より水流の中を直登。ここから先は小滝と深い釜、滑の連続となり、楽しいところだ。釜はどれも深く5メートル位ありそう。慎重にへつる。やがてひょっこり二俣に出る。

右俣に入る。しばらくゴーロ歩きの後、8メートル2段滝を左岸から登り中段で右岸に移り落口へ。

沢は源頭の様相になり、若いブナ林の中を流れる。横断しているはずの古い登山道を探しながら行くと赤布の印があり、ここで遡行終了。

古い登山道はほぼ廃道で、赤布があるが2.3回迷ってしまう。何とか仙女平につく。まだ時間が早いのですぐ上のピークまで足をのばし展望を楽しむ。

ヤマユリ、ヤマハハコ、シャジン、ウスユキソウ、ウメバチソウ、黄花のホトトギスなどが咲いていた。大きなヤマカガシがカエルを呑んでいるところに出くわし、びっくり。

表登山道を下る。尾根すじはミズナラが多い。カラマツやアカマツなどが多くなるころ出合う放棄されたような林道を左に入り、支沢を下るとちょうど駐車場に出た。

帰りに安達太良温泉で入浴、ざるそばにビールで今回の山行を終了した。

【コースタイム】駐車場:00→遠藤ケ滝上5:30→二俣7:307:45→赤い滝8:00→古い登山道8: 15→仙女平8:45〜8:55→ピーク9:15〜9:30→駐車場11:40〜11:50→安達太良温泉12:05

長谷川・記